vol.8:◤ 基礎知識 ◢ ハステロイと各加工方法

 

シリーズ!ハステロイの加工

切断加工・機械加工

   

都ステンレス工業株式会社の小森谷です。

 

今回より当メルマガでは、

「シリーズ!ハステロイの加工」をお送りいたします。

 

第一回の今回は
1)切断加工

2)機械加工

に関して紹介します

ハステロイだからこその注意点や加工のポイントなど

解説していきますので、是非ご確認ください!

 

   

1) ハステロイの切断加工

     

シャーリング

大板(定尺板)からのトリミング(切り出し)は、ほとんどの場合シャーリング(剪断機)を用いて行います。ハステロイは剪断強度も非常に高いため、厚板の切断を行う場合は専門業者に依頼するかメーカーや問屋に対しスケッチサイズで注文するのが無難です。
 また、トリミング可能な最小幅は通常板厚で決まりますが剪断機の能力にもよりますので事前に切断業者へ確認しておきましょう。
 一方、シャーリング切断によってできる剪断面には必ずダレを生じます。剪断した板をそのまま造管すると、開先ルート部にこのダレ部が配されてしまい、裏波溶接を行った際そのルート部でのアンダカットとなる場合があるので、開先合わせ時には注意しましょう。

 

プラズマ切断

シャーリングの可能最小幅を下回るトリミングにはプラズマ切断を用いるのが一般的です。なお、ハステロイはステンレス鋼同様高温でも酸化しづらいため、酸素アセチレン切断などのガス切断は困難です

2) ハステロイの機械加工

     

炭素鋼やステンレス鋼同様、ハステロイの機械加工(旋削、中ぐり、面削、研削、穴あけなど)は比較的容易に行うことができます。ただし、いくつかの注意事項があります。

 

①重切削に耐える加工機械・刃物を選択する

ハステロイは切削抵抗が大きく、加工機械全体に大きな負荷がかかります。かつては鋳造品を加工する機種にギアの減速比を落とす改良を加えたりしていました。現在はよい刃物が多数出回っていますので、その中でも鋳物などの重切削に耐えられる刃物(切削チップ、ドリルなど)を選択するのが良いでしょう…

   
   
     

当社に加工はお任せください!

 ハステロイの加工事例 

     

今回ご紹介するものは、ハステロイC-22で製造したプラントで使用される機械加工部品ですが、こちらは旋盤加工の後に接液部を砥石で研磨して製造しています。

この機械加工品が使われるプラントでは非常に粘度が高い製品を扱うため、スムーズに流してコンタミを防止する必要があります…

   
     

当社では、チタン・ハステロイ等の耐食鋼、インコネル・ニッケル合金等の耐熱鋼をはじめとした特殊鋼・高機能金属の板金加工・機械加工を得意としております。お客様のご要望・製品仕様に合わせた最適な材料選定、加工方法をご提案させていただきますので、ぜひ一度当社にご相談下さい。

     

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