1. 耐食鋼・耐熱鋼 板金 コストダウンのポイント
- 使用材料のグレードアップでメンテナンスコストを削減する
- 相当品の活用を検討する
- 市中在庫材を有効活用して新規発注リスクを軽減する
- 必要箇所のみニッケル合金で製造してコストダウンする
- 接液部のみハステロイなどのニッケル合金でライニングしコストダウンする
- レーザー加工による歩留り向上を図る
- レーザーでボルト穴加工をする際には公差指定をする
- ハステロイのパイプ・アングルなどは板材から製作する
- 切削加工と溶接加工を組み合わせることでコストダウンを行う
2. 耐食鋼・耐熱鋼 板金 品質向上のポイント
- 治具で固定してから鋼板への穴あけ加工を行う
- 板材への多数の穴あけ中心部から外周部に向かって行う
- 折り曲げの加工の仕上がりを良くする為に切込みを入れておく
- 折り曲げ時の母材同士の干渉を避ける為の逃げ穴をあけておく
- ヘインズアロイ230などは曲げ加工時Rを大きく取る
- 溶接入熱量をコントロールし溶接部の品質を確保する
- 耐食鋼溶接部の腐食対策として熱影響部について学ぶ
- ニッケル合金を溶接する前に変形や歪みを防ぐ検討をする
- 耐食合金の溶接には上位鋼種を使用する
- 特殊鋼と一般鋼の異材溶接部は、溶接設計や施工手順を事前によく検討する
- モネル400と炭素鋼・ステンレス鋼を直接溶接で接合する
- 溶接ビード部周辺の色取りはナイロン製スポンジを使う
- ステンレス鋼は表面処理で耐食性を維持する
- ライニングよりも密着度の高いクラッド鋼を使う
- 溶接加工後のPT検査には水洗性の浸透液を使う
3. 耐食鋼・耐熱鋼 板金 工法転換のポイント
- メンテナンスの容易さを考慮してニッケル合金に材質変更する
- 直線をシャーリングで、曲線・中抜きはレーザーで切断する
- シャーリングからレーザーへの転換でせん断面の品質向上
- レーザー加工で角フランジを作る際には四隅にRをつける
- 炉芯管部材はレーザーで切断して平行度を確保する
- 切削加工から溶接への工法転換でコストダウンを行う
- 溶接前に逆曲げを行うことで歪み取りの工数削減を行う
- ハステロイを溶接する際には小さなビードにする
- 大きな板材が確保できない場合は、繋いでから加工する
- 円筒を溶接でつなぎ、長尺胴を作る
- 母材・ライニング板間の「閉じた空間」をなくす
- ライニングの膨れ止めのためのプラグ溶接を品質良く仕上げる
- クラッド鋼を上手に組み立てる