大きな板材が確保できない場合は、繋いでから加工する

Before

ハステロイやインコネル、チタンなどの高機能材料は在庫量が少ない物が多く、
上図のような大型部品を製作する際そのままの展開寸法で購入しようとすると、
新規製作となって納期に数カ月から半年以上要してしまう場合があります。

コストダウン事例

After

ハステロイやインコネル、チタンなどの高機能材料を使用する際、市中の在庫板寸法を調査の上、
上図のように溶接加工で繋ぎ合わせることで、短納期を実現できる場合があります。

POINT

 オリジナルの設計寸法を一体もので製作することに拘らず、市中で入手可能な板を継ぎ合わせることで、コストダウンや短納期を実現できる可能性があります。

 一方、溶接線の追加は溶接歪の発生や溶接欠陥に起因する破断、使用環境によっては耐食性劣化の課題が加わることとなるため、板継ぎの設計にあたり溶接線がクロスしない、管穴などに設計しないなどの配慮も必要です。

なお、板継ぎにより長尺の円筒を製作する場合はこちら↓も参照してください。
溶接でつなぎ、長尺胴を作る