レーザー加工で角フランジを作る際には四隅にRをつける

Before

市場に流通しているハステロイの板材を折り曲げて製作した角パイプを角フランジに差し込んで溶接を行うと、角穴の角と板曲げRのすき間が発生するので、すき間を溶接で埋める必要があります。そのため、溶接の余計な手間がかかり、コストアップの要因の1つとなります。また、角部は溶接で埋める作業がやりにくいため、内部まで埋められない場合もあります。

コストダウン事例

After

ハステロイの角パイプを角フランジに差し込んで溶接を行う際に、角穴の四隅にRをつけておくことによって、角穴の角と板曲げRの隙間が少なくなります。そのため、溶接で隙間を埋める場合でも埋める箇所が少なくなり、コストを抑えることが可能となります。また、角部の隙間での溶接欠陥が生じにくくなり、品質向上につながります。

POINT

四隅のRは板曲げの外Rよりも小さくしておかなければ、干渉してしまうため、四隅Rを板曲げRの70%程度(例:板曲げRが10mmの場合、四隅Rは7mmにする など)に設計段階から指定しておくことが、品質向上のポイントとなります。