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ハステロイ製部品のカンドコロ
板を曲げたり丸棒を削ったりするだけでは完成品の形状は限られてしまいます。このため、必要に応じ規格に準拠した形状の部品を外部のメーカーから取り寄せることとなります。ハステロイ製で、現に調達が可能な主要部品について下記に示します。
鏡板加工
鏡板の製作方法には下記があります。
①プレス加工
プレス型を取り揃えた鏡板専業メーカーでの標準的な工法です。総型を用いた最もシンプルな加工となるため、型使用の工程繰りがマッチすれば、最も精度良くかつ短納期で入手できる可能性があります。
②スピニング加工
多くの鏡板メーカーでの標準的な工法で、皿押しプレスの後にスピニングすることで所定の形状に成形します。半楕円鏡板では近似のプロファイルとなる可能性がありますが、プレス工法に比べメーカーが多いため、工程の融通性が期待できます。
③分割(花びら)成形
大径で、呼び径に対し厚肉の場合、鏡板を複数のセグメントに分割の上個々にプレス成形し、製缶側で接合して仕上げる鏡板です。
ただし、長手継手があり法規適用品に用いる場合は、溶接検査をどのように受検するか、メーカーとよく打ち合わせする必要があります。
また、鏡板の調達をされる場合は下記もご参照ください。
ベローズ加工
伸縮継手用厚肉ベローズ・薄肉ベローズ、フレキシブル配管継手共に専門メーカーで製作可能です。
ただし、自社で板巻き溶接し法規適用品に用いる場合は、溶接検査をどのように受検するか、メーカーとよく打ち合わせする必要があります。
管継手加工
ハステロイの管継手は、管継手専門メーカーで材料持ちで調達することができます。
①エルボ
板を成形後溶接するか継目無管を曲げて製造します。小径の場合は、まれに丸棒のくり抜き管から製造する場合もあります。
②ティー
板を成形後溶接して製造します。小径の場合は、棒材から削り出して製造する場合もあります。
③レジューサ
板を成形後溶接するか継目無管を押し広げて製造します。小径の場合は、まれに丸棒をくり抜いて製造する場合もあります。
④スタブエンド
管にツバ板を溶接し製造します。丸棒から削り出す場合もあります。
⑤キャップ
プレス加工で製造します。
製作仕様によっては、板巻き製作品の長手継手に放射線透過試験が要求される場合があります。あらかじめメーカーにきちんと伝え、製品コストや納期へ織り込んでおきましょう。
上記のような部品加工が必要となったら、本サイトを運営する都ステンレス工業にまずはご相談下さい。豊富な経験と業界ネットワークを駆使し、適切なアドバイスをさせていただきます。
また、上記以外の部品加工についても幅広く対応させていただきますのでお気軽にお問合せください。
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