JPI規格

 公益社団法人石油学会が制定、刊行している石油類試験関係もしくは石油・石油化学工業用装置関係規格をいいます。このうち後者は下記のように分類されています。

JPI Table

 このうち、特に本サイトをご利用される方々に関係がありそうなものを下記に掲げます。

JPI-7S-15-11

石油工業用フランジ1)
いわゆる「JPIフランジ」の適用範囲や詳細寸法を定めた規格です。150Lb、300Lb…といったANSI/ASMEフランジのような圧力系列を持ちながら、JIS規格の管に対応した寸法設定を行なっています。
また、JISフランジが63Kまでしか設定がないのに対し、ANSI/ASME同様2500Lb(167K)まで設定があるため、高圧用途での選定がしやすくなっています。

JPI-7S-23-18

石油工業用リングジョイントガスケット及び溝
リングジョイントは高温高圧環境で用いられる金属ガスケットですが、JISでは規格化されていません。このため、多くの場合本規格に基づいて設計・発注するのが一般的です。
なお、フランジ座面形状は上記のJPI-7S-15-11で規定されています。

JPI-7S-42-10

塔,そう,熱交換器検査基準
JISは、塔、槽、熱交換器の設計について詳細に規定していますが、一部を除き標準的な寸法公差の規定がありません。一方、本規格では主要な寸法の公差が規定されており、塔槽類の標準公差として広く採用されています。また、その他の検査の判定基準についても示されています。
ただし、JISに加え適用法規などがあればこれを参照し、適切に併用する必要があります。

JPI-7S-43-08

石油工業用大口径フランジ
JPIでは業界のニーズに合わせて大口径のフランジについても規定しています。

JPI-7R-59-02

ノズルのステンレス鋼ライニング施工基準
こちらも業界のニーズに合わせて規定されています。

 このほかにも設計や施工に関わる業界ならではの規定がありますが、JIS規格のようにポピュラーではなく書店でも購入できないため、直接石油学会から購入する必要があります。

 一方、個々の規格でJISと統合されるものは将来的に廃止される可能性がありますので注意が必要です。

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