耐食鋼や耐熱鋼の選定を行う場合、たとえある雰囲気に優れているとされる材料であっても、温度や濃度などの運転条件、隙間の有無や製品形状、不純物の混入や雰囲気特性の変化、さらには外部応力や残留応力の程度によって、その耐食性や強度が大きく変化する場合があります。

　このため、耐食鋼・耐熱鋼の選定は対象となる雰囲気だけでなく、こうした条件をよく見定めて慎重に判断する必要があります。そのためには、材料メーカーから試験片を取り寄せるなどして実際の条件下で確認することが最善ですが、必ず実施できるとは限らないため、ある程度の特性を押さえて候補材を絞り込み、さらにメーカーの意見もよく聞いて選定したいものです。
　そこで、 耐食鋼・耐熱鋼　相当品一覧表で示した合金の特徴を下記にまとめました。

耐食鋼・耐熱鋼　各合金の特徴

　表中の最左欄の行番は両表で一致させていますので、対照しながらご利用いただけます。 目安がついたら当サイトにお問い合わせください！材料メーカーとも相談の上、加工も考慮したベストの合金をご推奨いたします。