AWSとは、試験・材料規格溶接に係る標準規格等を司る米国の機関、American Welding Societyの略称で、そのままその規格のことを指す場合もあります。

　特に溶接材料に係る規格については、規格の特徴から金属製圧力容器・配管の製作において引用されることが多く、参照しやすく採番の上全く同じ内容でASME規格に規定されています。たとえば、AWSのA5.9（ステンレス鋼の溶加材）は、ASMEではSFA-5.9に規定されています。

　さらに、「ER～」など固有番号を付して材質を特定します。
　例えば、SUS304のTIG溶接などに用いられるY308は、AWSではA5.9 ER308、ASMEではSFA5.9ER308と表記します。

　一方、圧力容器以外も含めた溶接構造物全体に適用できる基盤規格としてD1.1があり、溶接設計、溶接施工法、溶接士技量など広範に規定されています。

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