このステンレスSUS310Sで製作した製缶品は、連続炉で用いられるマッフルとして使用されるものです。このマッフルは、高温下での変形を抑えるように耐熱鋼であるステンレスSUS310Sを採用すると同時に構造設計を行っています。
こうした高温環境である連続炉で用いられるようなマッフル等のの変形が起きる主な原因は、炉の運用における停止や中断による急激な温度変化が挙げられます。こうした温度変化は製品のサイズが大きければ大きいほど影響が大きいものであり、このマッフルも平面の面積が大きいので当初の設計では側面部の変形が起きやすくなっていました。
そこで当社では、材質の変更をせずに、補強を入れる等の構造設計変更を行い、変形を抑えた構造としました。さらにこうした耐熱鋼の製缶品は消耗品である為、定期的な仕様変更を行って、現在の形に至っています。
耐食鋼・耐熱鋼加工.comを手掛ける都ステンレス工業では、長年に渡って特殊鋼の調達、加工、溶接、製缶を手掛けてきました。耐熱鋼であるステンレスSUS310Sはもちろん、MA230やヘインズアロイ230(HA230)などもご要望に応じて調達し、設計、製造を行います。耐食鋼や耐熱鋼などの特殊鋼の製缶品ならお問合せください。
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