この製品は、ヘインズアロイ230（HA230）の相当品である、MA230を使った自動車用部品焼入れ用の連続炉向けに製作した製缶品です。このMA230を使用する一番のメリットは、高温強度が高いことです。 具体的には、MA230は900℃における強度があるので、高温下になっても物理的な変形が少ない材質ですので、高温下で急激な温度変化が発生する環境での使用に適しています。こうした耐熱鋼を選定しないと、温度変化に伴って物理的形状変化を起こしてしまうので、凹みやふくらみ等が発生してしまいます。それを抑える目的で耐熱鋼であるMA230が使用されます。

　こうした耐熱鋼と呼ばれる特殊鋼は、一般的なステンレス加工や溶接とは違い敬遠されるケースがあります。なぜなら、MA230の溶接は経験が無いと溶接が難しいからです。しかし当社ではヘインズアロイなどのはじめとした耐熱鋼の加工、および溶接を長年に渡って行ってきたので、こうした耐熱鋼の製缶品でも製造することが可能です。

　なお、MA230を溶接するうえで重要なのは入熱管理です。この入熱管理ができないと本来のMA230が持っている材質特性を活かせません。その点、当社では、溶接段階で材質の酸化が進まないように入念に管理を行っているので対策は万全です。

　耐熱鋼の溶接、製缶品は、東京の都ステンレス工業にお任せください。