この製品は、MA230と呼ばれる、ヘインズアロイ230の相当品の材質(耐熱鋼)を使って製作された、マッフルと呼ばれる製缶品です。耐熱鋼MA230は、耐熱ステンレスと比較すると重量あたりの価格が5~6倍程度違うので、なるべくマッフルの材質としての使用は避けられます。従って、今回製作したマッフルの場合には、耐熱強度が必要な部分に対して限定的にMA230 を使用して製缶品を作っています。そのため、一般的なマッフルよりも短い製品となっています。
MA230やヘインズアロイ230などの耐熱鋼は非常に高価なため、VEを目的として、すべてその耐熱鋼では製作せずに、必要な場所だけ限定的に使用することが多くあります。従って、異なる材質で製作したマッフルを繋げて一体化することもあります。たとえば、MA600やSUS310Sをベース材質として採用し、最も耐熱温度が要求されるところにはMA230を使用するといったことが有ります。
耐食鋼・耐熱鋼加工.comを運営する都ステンレス工業では、高価な材質である耐熱鋼などの加工を多く手掛けております。こうした材質を使用するにあたっては、いかに必要な部分のみにその材質を適用できるように設計することがコストを抑える上で重要です。こうした耐熱鋼や耐食鋼の設計製造に加え、当社ではVE情報を纏めた技術ハンドブックもプレゼントしています。ご入り用の方はWEBサイト左にある資料請求ボタンからお問合せください。
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