こちらの製品は、MA47Pの熱処理用のトレイとなっています。今回使用した材質MA47Pは、比較的新しい素材であり、耐熱性と耐食性等に優れているとされています。
耐熱鋼や耐食鋼などの特殊鋼は溶接などの加工条件が重要なポイントであり、鋼種毎の条件出し、あるいは経験が重要になります。MA47Pは優れた耐熱耐食合金ですが、溶接施工時に割れが出やすく、難易度が高い材料で溶接の熟練技術者にとっては技量の見せ所といっても過言ではありません。
具体的には、今回の製品の用途としては熱処理トレイであり耐熱性が最も重要であり、かつトレイ自体が複数回使用するということから、使用中の歪みを考慮し、板厚が12mmと非常に厚い指定となっていました。そこで、製缶・溶接加工においては、内部までの完全溶接するために開先をとり、複数回の溶接を両面から行いました。結果、耐食性・耐熱性の高いMA47Pを使用した厚板トレイを製作することが出来ました。
MA47Pをはじめ、特殊な鋼材の溶接・製缶・板金なら、耐食鋼・耐熱鋼加工でお困りの場合には、耐食鋼・耐熱鋼加工.comまでご相談ください!
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