こちらの板巻きパイプはMA23(ニッケル合金)を用いて製作しました。
MA23は耐熱鋼で高温強度が高いため、炉内部品等に用いられます。今回、MA23の板巻きパイプを急遽作って欲しいという依頼があったため、特急対応しました。
ところで、この写真をよく見てみると、板巻きパイプの両端部分に板材が出ているのがご覧頂けると思います。これは、溶接品質を向上さるための対策です。溶接品質を保つ際に重要なポイントは、最初から最後まで条件を変えないことが挙げられますが、このようなパイプを溶接する際にパイプの端から溶接をスタートさせてしまうと端の部分に欠陥を起こしやすくなります。
そのため、我々がこうした板巻きパイプを製作する際には、この写真のようにまず板巻きパイプの両端に板を取り付け、パイプを溶接しているときには溶接条件が一定になるように工夫しています。今回の場合のように溶接した板巻きパイプの端まで使用する場合は、特にこういった配慮が必要になります。
品質の高い 板巻パイプ・溶接パイプの製作なら、耐食鋼・耐熱鋼加工.comにお任せください。
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